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土壌物理学会大会:第66回 2024年10月19日(土)
発表
順番
発表者 所属機関 発表タイトル(和/英) 発表要旨 PDF要旨
0 青木伸輔、Tamir Kamai A.R.O. - Volcani Institute, 現香川大学 双子プローブ熱パルス(DPHP)法を測定可能な安価なシステムをArduinoで開発した。このシステムによるDPHP法で測定した体積熱容量から,土壌の体積含水率を乾燥条件と飽和条件で推定したところ,理論値とよく一致した。この安価な測定システムは1万円以下で構築できるため,距離の離れた複数地点での測定が必要な場合に活用が期待される。 ダウンロード
0 林祐妃 立命館大学 水分特性曲線(WRC)は土壌孔隙構造からログノーマルモデルにより関数化される。本研究では土壌構造画像を用いてしきい値の解析を行い,孔隙を抽出することができるか検証した。R値が小さいときは孔隙の領域が個別に大きくなったが,R値が大きくなると孔隙が結合したため巨大孔隙となった。対応するWRCはこの過程において従来の測定結果と一致することが分かった。従ってR値を適切に設定することによりWRCが再現可能であると示唆された。 ダウンロード
0 松岡かおり、新宮原諒、松村愛美、河上智也、島田紘明 農研機構 温室効果・オゾン層破壊の原因である亜酸化窒素(N2O)の除去団粒を開発するため, 鹿沼土粉砕物とキサンタンガム(XG), または堆肥由来有機物と鉄の共沈物(DOM-Fe)で団粒を作成した。培養7日間のN2O除去速度は, XG団粒は3.8–4.7, DOM-Fe団粒では0.084 nmol N2O hー1 gー1だった。XG団粒は45–56倍高いN2O除去能を示した。DOM-Fe団粒培養系のpHをXG団粒培養系と同等に高めると, N2O除去速度は約20倍に高まった。団粒のpH条件(5.6–5.7)と高い保水量がN2O除去に効果があった。 ダウンロード
0 内田哲也、秋山高一郎、里園浩 浜松ホトニクス株式会社 中央研究所 土壌物理性における重要な機能である吸水性や保水性に関与する粘土鉱物について,結晶分析を得意とするテラヘルツ(THz)帯での分光実験を行った。様々な含水率のモンモリロナイトのスペクトル変動を詳細に分析したところ,乾燥に伴う層間水と自由水の減少傾向の差などの保水性評価に関する情報が得られた。本手法は粘度鉱物分析において被曝等の心配がない、安全かつ簡便な分析法となる可能性が示唆された。 ダウンロード
0 岩田幸良、柳井洋介、山地優徳、池内隆夫、吉越恆 九州大学農学研究院 アスパラガス生産の省力化・安定化を高める栽培方法として注目されている枠板式高畝栽培が排水不良の水田転換畑での栽培に適していることを,地下水位とアスパラガスの根の伸長の関係を評価する室内試験と,栽培圃場における土壌水分の観測結果から検証した。 ダウンロード
0 池添優樹、岩田幸良、坂井勝、宮本輝仁 九州大学大学院生物資源環境科学府 地下水位が高い地域の水田転換畑で暗渠を新設しても地下水位が下がりにくい原因について,数値解析によりその理由を考察した。深さ3 m を下部境界条件とし,ゼロフラックスや一定の静水圧を与えてシナリオ解析を実施した結果,周囲から圃場へと供給される水平方向の水よりも,圃場の下から供給される水フラックスの多少が暗渠施工後の地下水面に影響を与えるため,暗渠を有する圃場の地下水面を推定するためには深層の土壌構造の理解が重要だと考えられた。 ダウンロード
0 小林 大樹、青木 伸輔、佐藤 直人、登尾 浩助 NTTアクセスサービスシステム研究所 これまでのGNSS-IR (Global Navigation Satellite Systems -Interferometric Reflectometry)による土壌水分計測は、土壌状態の変化に応じた電磁波の反射状態の差を相対的に捉えるに留まっていた。そこで、本研究では、TDR (Time Domain Reflectometry)の原理を応用して、GNSS-IRにより土壌誘電率を計測した。土性により変化する真の電磁波浸透深さとGNSS-IRで計測した見かけの電磁波浸透深さから土壌誘電率を計測することができることがわかった。 ダウンロード
0 関口覧人、釣田竜也、小林政広 森林総合研究所 褐色森林土を対象として,静電容量型の土壌水分センサー10HSの較正を行い,その際の温度依存性と,較正式の普遍性について検討した。その結果,センサー出力値に温度依存性が認められたが,それは水分量の変動に対しては無視できるほど小さかった。また,較正式の普遍性は認められず,センサーを使用する土壌深度において個別の較正が必要であった。 ダウンロード
0 吉岡尚寛、佐藤直人、登尾浩助 明治大学農学部 土壌汚染などの環境問題への関心の高まりから,現場土壌中の溶質移動パラメーターの開発が求められている。過去に発表された原位置で非破壊的に溶質移動を測定する手法は,再現性の評価が為されていない。本研究では圃場のトレーサー処理区と無処理区にTDRプローブを鉛直に設置し,溶質輸送測定法の評価を行った。両処理区ともに体積含水率はθ_L>0.1 (m3/m3)であったため,体積含水率とバルク電気伝導度の経時変化を用いてトレーサーの移動を評価できることが明らかになった。 ダウンロード
0 間明田望巳、及川航貴、斎藤広隆 東京農工大学大学院農学府 作物成長モデルは,任意の環境条件における収量を予測するモデルである。本研究の目的は,土壌物資移動モデルと作物モデルの結合モデルを構築し,ダイズの収量予測を高度化することである。根の吸水・吸収を通じて土中水分・溶質移動モデルと作物成長モデルを結合し,地上部の成長に伴って変化する根の吸水を計算可能とした。今後は,根への光合成産物の分配や分配割合を考慮可能とするようモデルを修正する。 ダウンロード
0 松村 皓平、土井 俊弘、笹本 涼太、登尾 浩助 明治大学 農学部 水田から排出されるメタンの抑制が期待される鉄鋼スラグ資材を用い、施与法を変更することで酸化還元電位(ORP)の経時変化と鉄の分布に差が生じるかを明らかにするため、本実験を行った。結果、鉄鋼スラグ施肥がORPに与える影響は確認されなかった。鉄鋼スラグの施与量が少なかったこと、水面に鉄の被膜が形成されたこと、マリオット管の接続部とORP計との位置関係がポットによって若干異なっていたことが結果に影響を及ぼした可能性が考えられる。 ダウンロード
0 堅田凜平、登尾浩助 明治大学大学院農学研究科 土壌水分量の推定におけるリモートセンシングの利用が広がっている。土壌水分量変化が植生のスペクトル変化に影響を及ぼすことは知られているが、その時間差や応答速度は明らかになっていない。本研究では、植物の葉の水分量とスペクトルを経時的に同時測定し、その関係性を調査した。 ダウンロード
0 磯貝好輝、佐藤直人、登尾浩助 明治大学大学院農学研究科 複数の水分条件の豊浦砂および灰色低地土の体積熱容量をPVCシリンダー法で測定し, dual-probe heat-pulse (DPHP)法およびモデル式による結果と比較した。豊浦砂においてはモデルとよく一致したが,灰色低地土においては過大評価された。風乾条件の2種類の土壌の比較から,土壌の熱伝導率がPVCに対して小さいと体積熱容量が過大評価されることが示唆された。 ダウンロード
0 工藤航平、佐藤直人、登尾浩助 明治大学大学院農学研究科 宇宙空間における食料や酸素の確保手段として宇宙農業が注目されており,サツマイモはその候補作物とされている。しかし,根圏に作用する土圧が小さい低重力環境ではサツマイモの塊根肥大が抑制される可能性があり,塊根肥大に対する土圧の影響を明らかにする必要がある。そこで本研究では塊根肥大に対する土圧の影響を明らかにするにするために複数の土圧区を用意してサツマイモを栽培した。結果,サツマイモの塊根新鮮重は土圧と正の相関があることが確認された。 ダウンロード
0 橋井 一樹、砂川 優樹、登尾 浩助 明治大学大学院農学研究科 放射性セシウム (Cs) の分配係数K_dはCs固定サイトが存在するとき経時変化することが報告されているが、詳しくは分かっていない。粘土粒子のもつCs固定サイトは粘土粒子上に偏って分布すること、粘土粒子に選択配向性があることを考慮し、固定サイトと液相の接触面積が律速因子であると仮定し、配向条件下でカラム実験を実施する。 ダウンロード
0 升田直希、Mohammad Abdul Mojid、宮本英揮 鹿児島大学大学院 周波数可変機能を実装した土壌水分センサ(DIK-G300)を用いて,誘電特性および電気伝導度(EC)の異なる流体における複素誘電率の実数部(ε’)および虚数部(ε’’)を測定した。ベクトルネットワークアナライザ(VNA)を利用した場合と同等の精度で,両者を計測できることが明らかになった。 ダウンロード
0 升田直希、平嶋雄太、宮本英揮 鹿児島大学大学院連合農学研究科 気象庁のHPより入手可能な各種気象オープンデータを説明変数とした,機械学習による線形回帰型のε予測を実施した。その結果,εの予測値は連続降雨時を除き,測定値と同様な変化傾向を示すこと,気象オープンデータに基づくεの予測精度は,現地気象データのそれと同程度であることが明らかとなった。 ダウンロード
0 鈴木拓実、小島悠揮、神谷浩二 岐阜大学大学院自然科学技術研究科 土壌と礫の熱特性の違いがDPHPセンサ計測に与える影響を数値解析的に評価した.センサ検針間の中央に礫が存在すると仮定し,2種類の土壌について体積含水率を変化させながらFlexPDEによる3次元熱伝導解析を行った.その結果,特に乾燥状態では礫の存在によって温度上昇量,温度上昇速度が増加した.また,熱特性の推定については礫と土壌の熱拡散係数の差が小さいほど推定誤差が小さくなることが明らかとなった. ダウンロード
0 植木 優、平嶋雄太、宮本英揮 佐賀大学農学部 電源として土壌電池の有効性を検討するために,LPWA(低消費電力長距離)通信「ELTRES」に対応したロガーにそれを接続し,真砂土および黒ボク土を供試材料として,体積含水率()の異なる条件において連続稼働実験を行った。土壌電池を活用することにより,バッテリー単体で稼働させた場合よりも最大稼働日数が伸びること,その効果は真砂土よりも黒ボク土の方が大きいこと,運用に適した水分条件が存在すること等が示唆された。 ダウンロード
0 佐藤 直人、町田颯太、人見晋貴、丸尾裕一、野川健人 明治大学農学部 宇宙空間における土耕栽培の実現のためには,多孔質体中の水分挙動に対する重力の影響を明らかにする必要がある。本研究では,先行研究により提案された断続浸潤実験を改良し,落下塔による短時間微小重力環境を利用して浸潤速度が測定可能であるか検討を行った。改良した断続浸潤実験により得られた浸潤速度は,1G下における水平浸潤実験により得られた浸潤速度と一致し,本実験手法が微小重力下において適用可能であることが確認された。 ダウンロード
0 佐藤麻樹、平嶋雄太、藤巻晴行、徳本家康、宮本英揮 佐賀大学大学院農学研究科 宇宙線土壌水分観測システム(COSMOS)を用いて,砂丘砂の体積含水率の変化に対する熱外中性子数の応答を解析した。その結果,積雪期間に熱外中性子数が著しく低下すること,また,積雪期間を除けば,COSMOSによる体積含水率は,TDTセンサーにより観測された体積含水率と概ね類似した変動を示すことなどが明らかになった。 ダウンロード
0 藪内友佑、渡辺晋生、釘﨑佑樹、大石雅人 三重大学生物資源学部 地盤に凍結管を埋設し凍土を造成する際,地下水流にともなう熱の移流を無視できない場合がある。そこで,土の凍結に与える地下水流の影響の評価を目的とした。砂カラムに異なる流速で4℃の水を通水しつつ,カラムを貫通した凍結管に-5℃の冷媒を流し,その際のカラム内の温度分布の変化を測定した。その結果,通水流速の違いにより,同一断面の流路の閉塞にかかる時間が異なること,凍結管の高さを境界として温度変化の様子が異なることが示された。 ダウンロード
0 柳井洋介、宮本輝仁、岩田幸良、酒井浩晃、池内隆夫 農研機構野花研 アスパラガスの枠板式高畝栽培が全国の産地で利用可能となるためには,潅水管理に関する客観的な指針が必要である。そこで,灰色低地土と黒ボク土での客土を想定し潅水方法と地下水位の有無を考慮した8つのシナリオによる畝内の水分動態の違いを数値シミュレーションで評価した。 ダウンロード
0 山崎 琢平、濱本 昌一郎、西村 拓 東京大学大学院農学生命科学研究科 地球温暖化緩和策として鉱物風化促進法が注目されている.本研究は,施肥によって畑地に生じる硝酸が鉱物の風化速度と炭素固定量に与える影響を数値計算で評価した.その結果,現実にありうる硝酸濃度で炭素固定量が低下した.施肥の場合でも傾向は同様に炭素固定量が減少し,溶解した鉱物の一部が硝酸・硫酸イオンを対として流出することが示された. ダウンロード
0 濱本昌一郎、朱顔、辰野宇大、柏木淳一、山﨑琢平 北海道大学 大学院農学研究院 本研究では、PhreeqCによる鉱物風化および土壌内CO2生成モデルとHYDRUS-1DをHP1により連結させ、圃場条件における鉱物風化を伴う土壌内水・熱・ガス・溶質動態を数値計算した。数値シミュレーションは実測の土壌水分・地温・土中CO2濃度をよく再現した。降雨イベント時に土中CO2濃度は増加し、土壌内の岩石(橄欖石)風化は促進した。また、深度が深い程岩石風化量は増加し、土中CO2の時空間変動が岩石風化量に大きく影響を与えることが確認された。 ダウンロード
0 小島悠揮、佐藤直人、原田守啓、小嶋悠嗣、神谷浩二 岐阜大学工学部 内水氾濫対策として田んぼダムを輪作地帯で実施する際の,畦畔浸透が隣接畑の土壌水分動態と水田の貯水効率に与える影響を現地観測と数値解析によって評価した.その結果,隣接畑の畦畔付近は畦畔浸透の影響で排水が遅れる傾向があるものの,田んぼダム機能時の水田水位上昇による影響はわずかであった.畦畔の透水性が低い際には田んぼダムの貯水効率への影響は小さいが,畦畔の劣化等により透水性が増大した際には貯水効率を大きく下げることが分かった. ダウンロード
0 浅野珠里、小島悠揮、西村拓、川合里美 東京大学大学院農学生命科学研究科 計量書誌学的解析により,「土壌の物理性」と「土壌物理学会大会講演要旨集」を分析し,比較した.その結果,研究のトレンドを把握する際には,よりデータ量が多く,さらに最新の研究テーマまで含まれる「土壌物理学会大会講演要旨集」が適していることが明らかになった.また,研究の流行を示す用語は出現回数が少ないが,解析年を細分化することで頻出語に埋もれずに探し出すことができた. ダウンロード
0 福田日毬、渡辺晋生、取出伸夫 三重大学生物資源学部 湛水土壌表層に形成される酸化層の厚さと,酸化層への酸素供給経路を調べる事を目的とした。室内に設置した湛水土壌装置のDOとEhを探針可能なニードルセンサーで測定した。その結果,酸化層の厚さはDOで3~5 mm,Ehで5~15 mmの日変化をしている事が示された。また酸化層への酸素供給は主に光合成細菌により,イネの光合成も部分的に関与していると考えられた。 ダウンロード
0 有村穂高、鈴木拓実、小島悠揮、百瀬年彦、神谷浩二 岐阜大学工学部 ヒートパイプ(HP)による表層土壌冷却の冷却範囲拡大に向けて,HPの最適形状を検討した. 従来の直線型HPに対してL字型HPを提案し,冷却効果・範囲を数値解析によって評価した.偏微分方程式ソルバーFlexPDEを用いて3次元熱伝導解析を行った結果,L字型HPは直線型HPに比べて冷却能は劣るものの,冷却範囲を拡大できることが明らかとなった. ダウンロード
0 深田耕太郎 島根大学生物資源科学部 土壌水分量の電気的な測定方法の多くは,土壌水分量を誘電率と関係づけるという発想からスタートしている。本研究では,土壌水分量を極板面積と関係づけて静電容量の変化として取り出すシステムを作った。まさ土が毛管上昇により濡れる過程を電気的に測定し,質量測定および観察による結果と比較した。3つの結果は大まかには同じ傾向を示したが,電気的測定の結果は,部分的に,観察による毛管上昇高さとは異なる変化の仕方をした。 ダウンロード
0 土井俊弘、吉岡尚寛、佐藤直人、登尾浩助 明治大学 研究知財・戦略機構 土壌-大気間のガス交換を評価する方法として,非分散型赤外線(NDIR)式ガスセンサーをチャンバー内に設置してガスフラックス量を測定する方法が挙げられる。本研究では,湿度および電源電圧値の変化が,NDIR式小型CO2センサーおよびCH4センサー出力値に与える効果について評価することを目的とした。 ダウンロード
0 井上光弘、青木伸輔、登尾浩助、猪迫耕二 鳥取大学 表層土壌の現場飽和透水係数(Kfs)は重要な土壌水理特性の1つであるため,最小限の攪乱で原位置のKfs値を測定することは多くの研究者にとって大きな関心事である。定常定水位法と比較して実験の使用水量が少なく時間が短縮できる単管反復変水位法を採用し,砂地圃場で安価な光学式水位計を用いて水位変化を測定した。水位変化を指数関数で近似して,直接Kfs値を算出した。特に水位変化の測定精度を検討するために光学式水位計の特性を吟味した。 ダウンロード
0 佐藤匠、砂川優樹、橋井一樹、登尾浩助 明治大学農学部 福島第一原子力発電所事故により放出された137Csの土壌中での移動を予測する手法の1つに移流分散方程式(CDE)があるが,沈着から15年以上が経過するまでの期間では, 137Csの実測値とCDEの予測値との間に乖離が生じることがわかっている。より短期間での137Csの汚染評価に向けて,本研究ではカラム試験により短期間における137Csの分配係数を測定することを目的とした。 ダウンロード
0 辰野宇大、志田篤紀、高橋諒太朗、吉村和也、二瓶直登 北海道大学 東電福島原発事故から13年が経過し,福島県内では営農を再開する農地が増加している.本研究は,2023年に営農を再開した水田において,高濃度放射セシウム含有微粒子(CsMPs)や放射性セシウム(Cs)の圃場内分布,玄米へのCs移行に与える影響を調査した.土壌におけるCsやCsMPsについて,圃場内分布(水口,中央,水尻部)には明確な傾向は見られなかった.また,土壌のCsMPs由来のCs 濃度を従来法と温塩酸処理法を用いて調査した結果,前者は土壌Cs濃度の7%,後者は22%がCsMPsに由来するとの結果を得た.しかし,玄米へのCs移行係数においてCsMPsの影響を考慮した正味の移行係数は,影響を考慮しない見かけの移行係数と優位な差はなく,玄米へのCs移行においてCsMPsの影響は限定的であることが示唆された. ダウンロード
0 矢島和佳、小島悠揮、青木伸輔 香川大学農学部 本研究では,M5Stack Core2を用いて土壌呼吸量評価システムを試作し,香川大学農学部の裸地および草地で二酸化炭素(CO2)フラックスを測定した。アクリル製のクローズドチャンバー法を用いて,CO2濃度の変化を記録し,日射量による影響を観察した。 ダウンロード
0 柏原奈々、冨吉啓太、小林剛、青木伸輔 香川大学農学部 湛水条件下で作物を栽培するとき,嫌気性細菌であるメタン生成菌の活動が活発になることでメタン(CH4)が生成される。水田では,土壌表面を乾燥させる間断灌漑によってCH4放出量の削減が報告されている。本研究ではハス栽培に間断灌漑を導入し,ハスの生育に対する影響を調査した。湛水条件ではない間断灌漑でもハスの着葉数は維持されることが確認された。この結果,ハス栽培時のCH4放出量の削減に向けて間断灌漑が利用できる可能性が示唆された。 ダウンロード
0 佐野くらら、柏原奈々、矢島和佳、日下武彦、佐藤直人 香川大学農学部 香川県高松市の斜面で栽培されているブドウ農園において,気象データや土壌水分,地温を経時的に測定し,斜面における土壌状態の時空間変動を測定した。降雨による体積含水率の変化は一定以上の降水量で生じ,斜面下部が最も鋭敏に応答した。すべての測定点で体積含水率が変化する際に,地温はほぼ全ての地点で同じ値となった。乾燥密度は5月から7月にかけて低下する傾向にあった。 ダウンロード
0 山井美季、粟生田忠雄 新潟大学農学部 水稲栽培において肥料や農薬の違いは,土壌有機物や生き物に影響を及ぼし,土壌構造を変える。そこで,土壌構造と栽培方法を比較するため,団粒や有機物を含めた土壌の粒径分布曲線(particle size distribution curve of soil,PSDC)を提案した。その結果,肥料や除草剤を使用しない水田では団粒が多く,イトミミズの生息数や有機物の分解速度と比例関係にあることが示唆された。 ダウンロード
0 齊藤忠臣、小谷豪大、吹春やよい、門田直哉、猪迫耕二 鳥取大学農学部 積雪深の観測網の拡大が望まれている。本研究では,積雪の顕著な地方の電子基準点の公開データにGNSS干渉反射法を適用し,積雪深の推定の可能性を検討した。結果として,北海道枝幸郡中頓別町の場合,約5年間の積雪深を決定係数0.96の精度で推定できた。 ダウンロード
0 Chengran YANG、Zhengjian TIAN、Motoyoshi KOBAYASHI 筑波大学 The effects of leonardite humic acid (LHA) on the aggregation and charging behavior of oxidized carbon nanohorn (CNHox) in aqueous solutions were experimentally studied. The electrophoretic and dynamic light scattering experiments were carried out as a function of KCl/CaCl2 concentration to investigate the stability ratio and zeta potential of CNHox with/without LHA. We found the shift of critical coagulation concentration in the presence of LHA to higher electrolytes concentrations. ダウンロード
0 Chuanzi ZENG、Motoyoshi KOBAYASHI 筑波大学 One of typical antibiotics ciprofloxacin bears positive charge and negative charge under different pH and can adsorb various soil particles. Such adsorption may affect the charging and aggregation-dispersion of clay and colloidal particles, which are important phenomena in soil and water environments. This study was performed to examine the effect of ciprofloxacin on the charging of various clays particles. ダウンロード
0 Zhengjian TIAN、Motoyoshi KOBAYASHI Graduate School of Science and Technology, University of Tsukuba The aggregation-dispersion properties of nanoparticles are critical in controlling and predicting the transport and fate of the particles within natural ecosystems. Carbon nanohorn (CNH) is a type of carbon nanomaterials which have gained significant attention in recent years due to their unique structure and properties. Several functional groups can be introduced onto their surfaces by oxidation to promote their dispersibility in different kinds of solvents. The oxidized carbon nanohorn (CNHox) is dispersed in water after the introduction of carboxyl groups. The aggregation-dispersion behaviors of CNHox in the presence of cations of various valences follow the Derjaguin-Landau and Verwey-Overbeek (DLVO) theory, which explains the aggregation-dispersion in colloidal dispersion by combining Van der Waals attraction and electric double layer repulsion. A slow aggregation region, a fast aggregation region, and a critical coagulation concentration between them can be found in a DLVO-like colloidal system. However, the aggregation-dispersion of CNHox in the presence of proteins, which are abundant in the environment, bio-body, and municipal sewage, has not been studied yet. In this study, the aggregation-dispersion behaviors of CNHox in the presence of lysozyme (LSZ) and bovine serum albumin (BSA) were studied. ダウンロード
0 宮本輝仁、松本宜大、佐藤駿介 農研機構農村工学研究部門 Pythonを使って間隙ネットワークモデリングが可能なフレームワークであるOpenPNMを紹介する.また,吸水性ポリマーを豊浦砂に混合したとき,吸水したポリマーによって間隙が閉塞され,飽和透水係数が低下したことを表現する間隙ネットワークモデルについて検討した. ダウンロード
0 信原春介、西脇淳子 東京農工大学農学部 農業における温室効果ガス排出は地球温暖化の原因の1つとなっている。その対策の1つとしてCC(カバークロップ)による炭素貯留効果と化学肥料の削減が期待されている。本研究ではCCの生育による温室効果ガス排出への影響について生育時期・深度別でのガス濃度変化を定量的に調べることで検討した。その結果、CCの有無による温室効果ガスの排出量に有意な差が見られ、肥料の有無は影響せず、植物の生育で温室効果ガス排出量が変化することを確認した。 ダウンロード
0 櫻井美帆、田崎小春、渡辺晋生、取出伸夫、徳本家康 佐賀大学農学部 水田土中の表面酸化層と還元層への土層分化に着目し,微生物活性の異なる条件で湛水した土カラムにおける溶存酸素(DO),pH,酸化還元電位(Eh)の微視的な鉛直分布の計測と溶液中のイオン濃度分析を行った.微生物活性の高い条件では,表面酸化層が薄くなり還元層の還元が進行した.また,流出液のCa2+濃度は,還元されたMn2+とFe2+の交換吸着により増加した. ダウンロード
0 名和将晃、渡辺晋生 三重大学生物資源学研究科 凍土のような低含水率の分布をハイパースペクトルカメラにより可視化するためには、検量線の性能向上やノイズを軽減し明瞭に可視化する手法の開発が必要である。そこで,含水率の調整が容易な未凍土を用いてそれぞれ検討した。主成分解析により十分な性能の検量線を作成できた。この検量線と20 × 20画素の平均スペクトルに基づき,0.31以下の含水率分布を評価できた。 ダウンロード
0 大久保直紀、西脇淳子、佐藤直人、登尾浩助 東京農工大学 水田より放出されるCH4ガスフラックスとCO2ガスフラックスには相関関係があることがわかっている。本研究では,クローズドチャンバー法と土壌ガス採取管を用いて水田での温室効果ガス動態を調べた。その結果,CH4とCO2フラックスの変動には時間差を伴うことが確認された。これは,水稲の炭素固定と光合成産物の動態に起因すると予想された。 ダウンロード
0 峯下将孝、猪迫耕二、齊藤忠臣 鳥取大学大学院持続性社会創生科学研究科 表層吸引溶脱法(SSLM)は,局地的な塩類集積に適用できる除塩方法として開発された。実用化のために大型化した SSLM 装置で除塩性能が低下した事態を受けて,本研究では,その原因究明のために,大型化で導入した金属フィルタの影響を実験的に調査した。その結果,金属フィルタでは外部からの吸引圧が土壌に十分に作用していないこと,および,孔径の小さいフィルタの方が土壌への作用は大きいことが明らかとなった。 ダウンロード
0 平中淳、佐藤駿介、山下祐司、宮本輝仁 筑波大学 作物残渣由来の吸水性ポリマーと豊浦砂を混合充填したカラムを色水で飽和し,その蒸発量の経時変化および色素の移動の様子から,吸水性ポリマーを含んだ土壌の蒸発過程における水移動を明らかにしようと試みた。また,同試料の水分保持曲線と透水係数から,吸水性ポリマーが豊浦砂の土壌物理性に与える影響を確認した。 ダウンロード
0 和中久実、坂井勝 三重大学大学院生物資源学研究科 ミカン栽培では,糖度向上のために適度な水ストレスを与える水管理が必要である。作物が水ストレスを受けると葉温が上昇するため,群落温度の測定により水ストレスを推定できる可能性がある。本研究では,御浜町のミカン畑にて,赤外放射温度計を用いて観測した群落温度と数値計算結果を比較し,水ストレス推定を試みた。 ダウンロード
0 三口貴久代、取出伸夫 三重大学大学院生物資源学研究科 土のpH緩衝作用を与える変異荷電モデルのパラメータを,吸着イオン種の異なるCECとAECのpH電荷曲線の実測値を用いて決定した.脱プロトン化反応基とプロトン化反応基をそれぞれ3個として平衡定数を等間隔に固定して,3個のそれぞれの反応基量を推定したところ,吸着イオン種の異なる12種類のpH電荷曲線によく適合した. ダウンロード
0 王 梓航、杉本 卓也、小林 幹佳 筑波大学大学院理工情報生命学術院 This study investigates the effect of pH on the deposition behavior of rod-like cellulose nanocrystal (CNC) particles on alumina beads. CNC particles with pH-independent surface charges and non-spherical shape. Column experiments show significant deposition at low pH due to electrostatic attraction between CNC particles and alumina beads, while higher pH results in reduced deposition due to repulsion. ダウンロード
0 猪迫耕二、犬持智、藤田理子、齊藤忠臣、安西俊彦 鳥取大学農学部 地下灌漑システム(OPSIS)は砂地圃場においては土壌水分や肥料成分の下層浸透損失を低減させる技術として有効と思われている。本研究では,OPSISを砂地圃場に設置し,土壌水分の精密な測定を行うとともに,数値モデルによる解析を行い,これまで明らかにされていなかった水分移動特性について検討した。その結果,灌漑時には遮水シートを超えて下層に流下する流れの存在が確認され,降下浸透損失の発生が明らかとなった。 ダウンロード
0 幸喜 烈、取出 伸夫、斎藤 広隆 東京農工大学 拡張Durnerモデルは,Durnerモデルが低水分領域の不飽和透水係数K(h)の自由度不足を改良するために,Mualemモデルのパラメータrを変数としたモデルである。本研究では,拡張Durnerモデルの湿潤領域のK(h)を変化させすに低水分領域のみを変化させる手法を提案した. ダウンロード
0 小淵啓太、西田和弘、吉田修一郎 東京大学大学院農学生命科学研究科 高窒素濃度の用水を灌漑する水田を対象に,灌漑が水田内の全窒素(TN)濃度分布の形成およびその時間変化に与える影響を調べた.その結果,1)灌漑終了直後のTN濃度は,灌漑水が到達する水口付近で高いが遠方では低いこと,2)灌漑終了後のTN濃度は,時間が経つにつれ減少し,一定値に漸近する傾向が見られることが明らかになった.濃度の時間変化を表現する指数関数型のモデルを作成した結果,計算値は実測値を良く再現した(RMSE:0.21 mg/L). ダウンロード
0 柴田理佳、鈴木伸治、渡邉文雄 東京農業大学大学院 ムシャ島はジブチ共和国タジュラ湾の中心に位置する珊瑚礁島ある。本研究は、4種類に分類した表層土壌のうち、砂質の土壌と礫の混じる土壌の2種類の土性区分を検討することを目的とした。どちらの土壌も塩類濃度が高く、沈降分析を行った際凝集する様子が見られた。脱塩処理後の沈降分析では、粘土分が評価され、砂質の土壌と礫の混じる土壌はどちらも砂質ロームと特定された。しかし現地の土壌の物理性と試験結果は差があると思われ、更に検討が必要である。 ダウンロード
0 倉光 太一、鈴木 伸治、渡邉 文雄 東京農業大学大学院  熱帯砂漠気候のジブチ共和国の南部において、乾燥層の閾値となる体積含水率(m3/m3)と厚さを推定し、乾燥層内の水蒸気フラックスを土壌面蒸発量とすることで合理的な結果を得ることができた(RMSE=0.082 mm/d)。乾燥層形成時(344日/年)、下降フラックスが発生し、夜間から早朝にかけて水蒸気吸着が発生していた。 ダウンロード
0 村岸秋生 同志社大学理工学部 時間領域透過法(TDT)は,土壌水分量・電気伝導度の計測に有効な手法であるが,これによるセンサーは,多数を用いるには高価であった。本稿では,Lidar等に用いられる安価なタイムディジタイザICを活用した簡便なTDTの実現回路を提案する。また,提案回路に基づいたセンサーの概要と誘電率に関する簡易的な評価について述べる。 ダウンロード
0 山本日和里、百瀬年彦 石川県立大学 イカリモンハンミョウは絶滅危惧種の甲虫である。幼虫で越冬し,幼虫は砂浜に巣穴を垂直に掘って生活している。石川県は冬季の季節風の影響で高波が起き,砂浜の攪乱が発生する。その中で,イカリモン幼虫はどのように生き延びているのだろうか。本研究では,イカリモン幼虫がどこまで掘ることができるのか室内観察によって調べ,その要因をマトリックポテンシャルの変化による砂の硬度をもとに明らかにした。 ダウンロード
0 西田和弘、高木留緯、岩田幸良、久保田滋裕、松本宜大 東京大学大学院農学生命科学研究科 茎径測定に基づく植物の水分状態把握手法の露地栽培ダイズへの適用を念頭に,土壌の乾燥過程におけるダイズの茎径の時間(日内,日間)変化と土壌・植物の水分状態の関係を圃場試験により調べた.その結果,土壌・植物の乾燥により,日中の茎径の収縮量が増加すること,1日後の茎径増加量が減少すること,が確認できた. ダウンロード
0 影井勇次、吉田修一郎、西田和弘、佐藤太郎 東京大学大学院農学生命科学研究科 敷設勾配を設けて暗渠を標準深度に埋設するためには、深い排水路が必要となり、圃場整備コストの増大につながる。本研究では、バックホーによる渠溝の掘削により、水田の浅層(50cm)に無勾配と1/500の勾配を設けた素焼き土管の暗渠を敷設し、オクラの栽培期間中に吸水管直上・内部および水頭分布や、排水量を計測することにより、同種の暗渠の水理特性を明らかにすることを目的とした。観測の結果、暗渠敷設勾配の有無により暗渠排水量には顕著な差はなく、暗渠勾配の有無は排水量に影響を与えないことが示唆された。また、実測した吸水管直上部の全水頭とマニング式から算出した吸水管内部の全水頭の差から暗渠吸水管への単位長さあたりの浸入量を計算すると、単位長さあたりの浸入量は上流からの距離に応じて一様・均等ではないことが示された。 ダウンロード
0 登尾浩助、佐藤太郎 明治大学農学部 オクラ栽培の転換畑において3次元超音波風速計を使った渦相関法により,顕熱フラックス密度Hを決定し,熱収支式から潜熱フラックス密度LEを推定した。オクラ種子の発芽直後ではH≒LEであったかが,オクラの成長によりキャノピーが発達するとLE ≫ Hとなり,RnのエネルギーをLEが消費するようになった。積算LEを使うと正確な水分消費量を推定可能である。 ダウンロード
0 Ahmad Harun Mirza Bin Muhamad、登尾浩助 明治大学大学院2年生農学研究科 本研究は、ライシメータを用いて長期的な温室効果ガス排出削減に焦点を当て、断続的な湿潤乾燥灌漑(AWD)の効果を検証する。ライシメータは、異なる灌漑方法によるガスフラックスを正確に測定できるため、AWDがメタン(CH4)、二酸化炭素(CO2)、および亜酸化窒素(N2O)の排出量をどのように減少させるかを解析する。AWDはCH4の排出を減少させるが、乾燥期間中にN2Oの排出が増加する可能性がある。AWDの温室効果ガス排出削減の長期的な可能性を評価する。 ダウンロード
0 小田瑞穂、永野 誠、宮本英揮 佐賀大学大学院農学研究科 がけ崩れの早期検知の前段として,泥岩斜面の土中にセンサを分散配置し,土壌水分および三軸加速度を計測するとともに,加速度の急変点をリアルタイムで見出す手法を検討した。伸縮計による移動と連動して加速度のいずれかが変化すること,また,加速度単独での変化が認められたこと,尖度および歪度が加速度の急変点において変化することなどが明らかになった。 ダウンロード
0 松尾美羽、﨑村健大、徳本家康 佐賀大学農学部 乾燥密度の高い耕盤層の黒ボク土を対象に,飽和定常流れにおける溶質分散係数を求めた。乾燥密度の低い作土層における -関係と比較して,耕盤層では圧密の影響を受けることで,より高いを示した。 ダウンロード
0 菊地駿、斎藤広隆、大石雅人 東京農工大学大学院 本研究は,数値解析を通じて地下水流れが土壌の凍結過程に与える影響を評価し,高志の判定式の有用性を検証した.水分・熱移動解析より凍土壁の造成時間を比較し,地下水流れが凍土壁の造成時間に与える影響を示し,高志の判定式の有用性を示した. ダウンロード
0 藤巻晴行、Gajender Yadav、大西純也、斎藤広隆 鳥取大学 土壌中の水分や塩分の移動および作物の吸水の正確な数値予測の精度向上のため、水分の低いあるいは塩分濃度の高い領域を避け、吸水しやすい低い領域に根を伸ばそうとする植物の特性を組み入れた簡易な動的根群成長モデルを考案し、その特徴と精度をインド北部における点滴灌漑による小麦栽培における測定値との比較により検討した。 ダウンロード
0 﨑村健大、松尾美羽、徳本家康 佐賀大学農学研究科 大型カラムを用いて,黒ボク土の飽和定常流れにおける溶質分散係数を求めた。小型カラムにおけるv-λ関係と比較して,大型カラムの飽和分散長は観測深さの増加に伴う増加傾向が観察された。 ダウンロード
0 中薗未結、中山伶音、Fadhil Noor、徳本家康 佐賀大学農学部 本研究では,圃場における下方浸透を測定するため,下方給排水ポンプを用いた重量ライシメータの実証試験を行った。外部テンシオメータの圧力に基づき,圃場容水量から飽和条件の範囲において,ライシメータ下端圧を制御できた。 ダウンロード
0 Afiq Bin Hasrudin、Shunsuke Kodaira、Daiki Kobayashi、Naoto Sato、Ryusuke Suzuki Graduate School of Agriculture, Meiji University, Kawasaki, Japan we explore the use of GPS reflectometry to monitor soil moisture levels by analyzing signal interference patterns. The study was conducted in a paddy field, where GPS receivers were used to capture reflected signals. The collected GPS data, particularly the Signal-to-Noise Ratio (SNR), was processed to isolate reflected waves and calculate the dielectric constant of the soil. By applying an experimental constant derived from the data, a time-based graph of the dielectric constant was generated, showing its variations corresponding to changes in soil moisture. This method proves to be an effective tool for continuous moisture monitoring, with the potential to improve agricultural management in similar environments. ダウンロード
0 大野龍一、斎藤広隆、及川航貴、宮谷耕太朗 東京農工大学  本研究では,通常は地表面に設置される地中レーダ(GPR)アンテナを空中に配置して測定を行い, その手法の有効性および土壌水分推定の可能性について検討した.数値解析には有限差分時間領域法(FDTD法)を用いたgprMaxを適用し,異なる土壌条件下での電磁波伝播をシミュレーションした.実験では,砂と水の条件下での反射波を測定し,各条件下の比誘電率を推定した.解析結果は,定量的に評価するための有効な指標となることを示した. ダウンロード


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